なぜ?女性プログラマーが少ない理由とだからこそプログラマーが女性におすすめの仕事である理由【転職・副業】

PCを使った仕事に抵抗がなく、手に職をつけたい女性は、プログラマーになることをおすすめします。
プログラマーは、実力主義です。性別、年齢、学歴などで差を受けることはありません。
また、一度スキルを身につけることができれば、出産や育児で仕事を離れた場合でも、復職は難しくありません。
現在、IT技術者は人材不足が続いており売り手市場となっています。
未経験からプログラマーになることは簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。
今の仕事に不満を抱えていたり、安定した収入を得たいとお考えの方は、ぜひこの記事をご覧ください。

目次

女性プログラマーはどのぐらいいるの?

IT企業では女性の比率が低いとよく言われますが実際の所、どうなっているのでしょうか?
情報処理推進機構(IPA)の発表では、6割以上のIT企業が女性のIT技術者の比率は20%以下と回答しています。

 IT企業のIT人材における女性の割合【従業員規模別】 

引用:情報処理推進機構(IPA) IT人材白書2020

更に内閣府男女共同参画局が毎年行っている「女性の政策・方針決定参画状況調べ」では、ソフトウエア作成者(プログラマー)の女性比率は、たった15.2%となっています。

職業女性の割合(%)
システムコンサルタント・設計者12.6
ソフトウェア作成者15.2
その他情報処理・通信技術者14.7
引用:内閣府「令和2年度女性の政策・方針決定参画しらべ

このことからわかるように、他の職種と比較してIT企業では女性の比率が低いことは間違いなさそうです。

IT業界では、転職市場は求人数は年々増加しており、2014年頃を境にIT技術者が常に不足する状況、いわゆる「売り手市場」となってきました。
近年では、多くのIT企業が慢性的な人材不足の状況に陥っていて、求人を出しても条件が良くないと技術者が確保できない状況となっています。
その状況でもなお、女性のIT技術者、特にプログラマーについては女性の応募が少ない状況が続いています。

ここ数年で女性のプログラマーの数は増えてはいますが、まだまだ男性中心の仕事環境となっています。

なぜ女性プログラマーの数が少ないのか?

女性プログラマーの数が男子と比較して少ないことの理由は大きく分けて、雇用者側の理由被雇用者側の理由に分けられます。

女性プログラマーの雇用が進まない企業側の理由

少子化の影響で若い技術者の確保が難しくなるとともに、女性の社会進出が急速に進んできているため、これまで少なかった女性プログラマーの雇用を推進する企業が増えてきています。
しかし、長い期間、IT企業では女性エンジニアの起用が進んでこなかった背景があるため、偏った考え方が根強く残っている場合があります。

プログラミングは男性向きという偏見がある

男性は理論的、女性は感情的などの価値観に基づく偏見から、理論的に手続きを記述していくプログラミングには女性が向いていないと決めつける人がいまだに大勢います。

この問題を論じるときに、心理学や統計学を持ち出して論理的思考がどうこうと言った話になりやすいですが、人の考え方や行動などの違いは、社会的背景や教育内容の違いなどで生まれているのか、生物としての機能的な差であるのか違いが分かりづらく簡単に答えは出ません。
ですが、私達の周りを見渡しても感情的な男性や、論理的な女性はいくらでもいます。
人間は個人個人が異なる性格や考え方を持つ生き物です。
重要なことは、これを御覧頂いているあなたがプログラミングに興味があるかどうか、それだけのことです。

大学の学部で理系を選択する女性が増えていること、あらゆる職種でダイバーシティが重視されて女性の雇用が進んでいることを考えれば、これからは「男だから」「女だから」という考え方は見直されて、将来的に誰もこだわらなくなる問題だと考えます。

仕事が過酷、残業が多いなどの理由から男性の雇用が優先されてきた

IT技術者、特にプログラマーの仕事のイメージには残業時間が多いなどマイナスなものが多く、雇用する側もそれが当然と考えている場合があります。

IT技術者の労働環境は近年改善されてはいますが今だにブラックな環境でエンジニアを働かせる職場も多く、体力的に無理の利く男性の雇用を優先させる企業は存在します。
ただし、近年はIT技術者が不足しているため、労働環境を見直して雇用を促進しようと考える企業が増えています。

女性や未経験者を積極的に雇用する企業も増えているため、雇用者側の理由で女性の雇用が減少することは今後は少なくなっていくでしょう。

IT企業を避ける女性側の理由

企業側だけの理由で、女性プログラマーの起用が進んでいないわけではありません。
就職先としてIT企業を避ける被雇用者側の理由も大きな要因となっています。

理系の仕事を敬遠する女性が多い

大学進学率の男女差は縮減されてきましたが、理系に進学する女性、特に理学、工学系に進学する女子の数は男子と比較して圧倒的に少数です。
テレビなどで理系女子いわゆるリケジョが注目されるようになってきましたが、女性の理系進学は主に医療、農学などに集中しています。

世間にはプログラミングが男性向きという偏見が根強いことを書きましたが、女性側にも理学・工学などは男のすることという考えが残っていることも事実です。
最近では、その差は縮まってきていますが、今後もしばらくは「女子は文系」という考えについては残っていくかもしれません。

ただし、プログラマーという職業について誤解を受けることがありますが、プログラマーになるのに文系だと不利ということはありません
プログラマーとして活躍するための知識は就職してから学ぶことがほとんどです。
実際に半数以上のIT企業が採用時に「学生の専攻を気にしない」と回答しています。

どんな仕事が自分に向いているかは、実際に試してみないと分からない部分があります。
自分が文系だと思っていたとしても、プログラミングに実際に関わってみたらその楽しさにハマってしまうかもしれませんよ。

長時間勤務などの労働条件が悪い仕事を避ける女性が多い

プログラマーには長時間労働のイメージが根強くあります。
働き方改革であらゆる業種の働き方は見直されてきていますが、プログラマーの仕事についてはどうでしょうか?

残業や休日出勤については企業毎に考え方が異なります。
なかには「みなし残業」で一定額の残業代を支払って実際にはそれ以上の残業を強いる悪質な企業もあります。

ソフトウエア開発の仕事は、決められた期日までにプログラム製造やWebサービスの開発をする仕事です。
仕事にかかる費用の多くは人件費であるため、少ない人数で短期間で開発すればするほど会社が請け負える仕事の量は増えて、一つの仕事当たりの利益率も上がることになります。
そのため、技術者の労働条件が疎かになりやすい傾向があります。

厚生労働省の調査では、IT企業の残業時間は減少傾向にあることから働き方の見直しは進んでいる状況ですが、技術者の少ない中小企業の中にはいまだにブラックな環境で社員を働かせる会社も少なくありません。

今、女性プログラマーの数が急増している理由

プログラマーの仕事はこれまで男性中心の職場でしたが、近年、女性プログラマーの数は急増しています。
プログラマーだけではなく、これまで男性中心であった他の分野でも女性は活躍の場を増やしています。
今度は、なぜ女性プログラマーが少ないのかではなく、なぜ増えているのか、その理由について考えてみましょう。

手に職をつけて安定した収入が得られる

プログラマーは専門職です。
プログラミングスキルを身につけるにはかなりの努力と経験が必要となりますが、一旦身につけてしまえば最大の武器になります

プログラミングの世界は能力主義です。
プログラミングスキルは、その成果物(ソフトウェア、Webサービスなど)で適切な外部評価が受けやすく、実績があれば性別や年齢に関わらず活躍の場が与えられます
仮に、出産や育児で一時的に仕事を離れたとしてもスキルが有れば再就職も難しくありません

性別によるハンデがない

プログラマーの世界は実力主義です。
プログラミング能力は、性別や年齢により影響を受けません。
また会社から女性であることで不条理なハンデを受けることもありません。

フィジカルで男性と比較して不利な評価を受けやすい女性にとって、男性と全く互角に競い合えるプログラミングの仕事はもっとも公平な仕事の一つだと言えます。

慢性的な人手不足で売り手市場になっている

IT業界は慢性的な人手不足に陥っています。
そのためプログラミングのスキルさえあれば年齢に関わらず比較的仕事を探しやすい状況となっています。

みずほ情報総研株式会社の調査では、このままIT人材の不足が続けば、2030年には約45万人の人材が不足することが予想されています。
まさに、人材不足は未来まで継続する可能性がある状況です。

IT人材需給に関する試算結果

引用:みずほ情報総研株式会社 IT人材需給に関する調査報告

結婚・出産などの状況の変化があっても柔軟な働き方ができる

産休、育休を取得しやすい職場環境在宅ワークの推進などに取り組むことで、女性エンジニアの雇用を推進している企業が増えています
社員が退職してしまった場合、代わりの人材を確保することが難しい職種では、労働条件を改善し、長期間、職員が働きやすい環境を整備することで社員の早期退職を防止する必要があるためです。

女性プログラマーの働きやすい環境整備に企業が乗り出していることにもIT技術者の不足が背景にあります。
また、出産、育児などで退職が必要な場合でも、プログラマーであれば復職も難しくなく、副業ワークなどの多様な働き方を選択することが可能です。

未経験者でも努力次第でプログラマーになれる

弁護士、税理士などの超難関試験をパスしないとなれない職業と違い、プログラマーになるために必要な資格や学歴は必要ありません
未経験者でも新しい知識を吸収する意欲さえあれば、年齢や経験に関わらずプログラマーになることは可能です。

プログラマーになることができれば、その後の転職や独立で重視されるのは本人の能力と実務経験だけです。

未経験でもOK、手に職をつけるという考え方

未経験者でもプログラミングを覚えてプログラマーに転職された方は少なくありません。
ですが、未経験者でも「誰でも」プログラマーになれるわけではありません。
専門的な職業なため、人により向き不向きはありますし、プログラミングを覚えて実務で活躍するためにはかなりの時間をかけて経験を積んでスキルを身につける必要があります。

個人差はもちろんありますが、未経験の状態からプログラマーとして最低限のスキルを身につけるために200時間程度の学習が必要だと言われています。
オンラインスクールで3ヶ月のコースを選んだ場合、毎日2時間以上プログラミング学習に時間を確保する必要があります。

一部のサイトやSNSで「プログラマーは誰でもなれる!」と宣伝していると思いますが、「努力」しないでなれるわけではありません。
新しいことにチャレンジして、謙虚に学ぶ姿勢がなければ未経験からプログラマーとして転職、副業をすることは不可能です。
その「なるためにかなりの努力が必要」な部分が、業界への参入障壁としてプログラマーの急激な増加を防ぎ、就職・転職での売り手市場を作り出しています。

未経験者がプログラマーとして収入を得ていくためには、かなりの準備期間が必要となります。
もし皆様がプログラマーという職業に興味があって、これから新しいことを学習してでもプログラマーになりたいと願うなら、少しでも早くプログラミングについての勉強をはじめることをおすすめします。

おすすめのスクールとその理由

プログラマーになるためにスクールで必ず学ばなければならないわけではありません。
独学でプログラミングを学んでプログラマーとして仕事で活躍されている方も少なくありません。

ただし、「短期間で確実に」プログラマーを目指すためにはスクールを利用して学習することが最も確実な手段です。
独学でありがちな「モチベーションが続かない」、「わからないところがあって続かない」などのトラブルを防止することができることに加え、卒業までの明確なカリキュラムが組まれていることから転職や副業開始までのスケジューリングが容易になります。

転職や副業支援のためのプログラミングスクールの場合、3か月から1年程度の期間で学習をすすめ、転職・副業に必要な実践的なスキルを学ぶ事ができます。
短期間でカリキュラムを終えたい場合は、土日だけではなく平日もほとんど終日プログラミングの勉強に時間を使うこととなります。

人によってプログラミングの学習に使える時間は異なります。
効率よくプログラミングについて学ぶ場合は、自分の環境に合わせて慎重にスクールとカリキュラムを選ぶ必要があります。

学習内容を重視する場合のおすすめなスクールは

コードキャンプ

スクールの特徴・受講者数50,000人以上
・卒業生の満足度が97.1%のプログラミングレッスン
・研修として導入している企業300社
おすすめのコースオーダーメイドコース
 ・受講生の学習目的に合わせてカリキュラムを自由に設定
 ・講師指名ができるので自分に合った講師に教えてもらえる
受講料オーダーメイドコースの場合
入学金33,000円
レッスン60回プラン 495,000円
レッスン40回プラン 385,000円
レッスン20回プラン 275,000円
※すべて税込み

現役のエンジニア講師がマンツーマンレッスンとチャットサポートで受講生をサポートします。
コードキャンプの講座は、未経験者が受講することを想定し、誰にでも理解できる内容となっています。
受講生の満足度も高く97.1%の受講生がレッスンの内容に満足したと回答しています。

コードキャンプについて詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください

サポートが充実しているスクールで学ぶ場合

TechAcademy(テックアカデミー)

スクールの特徴・現役のエンジニア講師がマンツーマンで指導
・副業案件の紹介や転職保証などゴールに合わせたサポート
・週2回のメンタリング(ビデオチャット)で受講生の不安を解消
おすすめのコースエンジニア転職保証コース
 ・16週間で未経験からエンジニアへの転職を実現
 ・転職保証は前職不問
 ・国内最大級の1,000社以上の未経験者向け求人登録
   ※東京での就職が可能な20歳以上32歳以下の方対象
受講料入学金 なし
16週間プラン437,800円(税込み)

TechAcademyでは、受講生一人ひとりに専属のメンターがついて指導を行います。
メンターはエンジニアとして実務経験がある技術者の中から通過率10%の厳しい選考で選ばれており、プログラミングのスキルだけではなく、コミュニケーションスキルが高い技術者が担当しています。

未経験者にとって、いきなりプログラミング学習をはじめることに不安を感じる方も多いと思いますが、きめ細やかなサポートで学習時の「分からない」「続かない」を解消してくれるTechAcademyならば安心してプログラミングにチャレンジすることが可能です。

徹底したサポートを提供するTechAcademyについて詳しくはこちらへ/

短期間で学習したい場合

侍エンジニア塾

スクールの特徴・最短で12週間で実践的なプログラミングのスキルを習得
・受講生に合わせたカリキュラムを組んで、最適な現役エンジニアをアサイン
・専属講師がマンツーマンで指導、分からないところはいつでも質問可能
おすすめのコースエキスパートコース
 ・受講生の学習目的に合わせてカリキュラムを自由に設定 
 ・最短12週間で履修可能
受講料エキスパートコースの場合
入学金 99,000円
12週間プラン495,000円
24週間プラン781,000円
36週間プラン990,000円
48週間プラン1,188,000円
※すべて税込み

専属の講師がマンツーマンで指導する充実した指導体制が最大の特徴になります。
マンツーマン指導のため、最短12週間という短期間で必要なスキルを身につけることが可能です。

短期間でプログラマーになれるSAMURAI ENGINEERについて詳しく知りたい方はこちらへ

スクールをじっくり選びたい時は

さまざまな特徴を持ったスクールがあります。
いろいろなスクールをじっくり比較したい場合は、下記の記事をぜひご覧ください。

家庭も仕事も犠牲にしない!女性プログラマーとしての働き方

急速な景気後退によって、いつ仕事を失ってもおかしくない今の日本では「手に職をつける」という考え方が今まで以上に重要視されるようになりました。
プログラマーとしてのスキルと実績は、出産、育児、介護などで一旦会社を離れた場合でもあなたの大きな資産となります。

また、現在のIT業界は人材不足が深刻になってきており、女性プログラマーの活躍を多くの企業が望んでいます。
これまで男性社会と思われていたプログラミング業界でも、女性が持つ繊細さやコミュニケーション能力を評価する方向に変化してきています。

また、プログラマーは多様な働き方が選択できる職業です。
在宅ワークやテレワークはもちろん能力があれば、独立して会社を設立したり、副業で自由な時間で仕事をすることも可能です。

私達一人ひとりが、他とは違う技術を身に着けて差別化を図っていかなければ安定した収入を得ることが難しい時代になってきました。
これをご覧の皆様がプログラマーとしての第二の人生を歩まれる手助けになれば幸いです。

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